薬の服用で得られる効果

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休養と併せるのが大切

うつ病治療の基本は、休養を取ることです。ただし、脳の働きが低下した内因性うつ病の場合は、抗うつ剤による治療を併せることが有効です。ただしそれは中等度以上の場合であり、軽度のうつ病では必ずしも有効ではないため、状況を見極めながら心理療法を重視していくケースもあります。うつ病を発症した人の多くが、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといったモノアミンという神経伝達物質の分泌が上手くいかない状態になっています。セロトニンは不安な気持ちを押さえて安定を図ってくれる物質で、ノルアドレナリンは気力や意欲を持たせる物質、ドーパミンは物事に対しての興味や楽しさなどを感じさせる物質です。これらの物質が適切に出ないと、気分が落ち込んだり、やる気が出なかったり、死について考えたりといったうつ状態が現れてきます。これは自分の気力で治せるものではないので、モノアミンを増やす、もしくは再吸収されてしまうのを防ぐという効果のある抗うつ剤の使用が有効となるのです。抗うつ剤は、第1世代から第4世代まで開発されており、個々の体質や症状に合わせて処方されます。うつ病の治療は個人差があるものの、3ヶ月程度はかかる場合が多いです。抗うつ剤の効果も緩やかに効いていくもので、人によっては1ヶ月服用して効果が現れるというケースもあります。はっきりとした効果が見えにくいので、飲み忘れることもあるかもしれませんが、規則正しく服用することが大切です。薬の成分が徐々に体内に蓄積され、安定していきます。また、うつ病が治ったと感じても、モノアミンが安定する時間を考慮して長めに抗うつ剤を処方されるのが一般的です。うつ病で通院する場合、ひと月に1~3回程度足を運ぶことが多いです。薬代も含めて、1回の受診につき3割負担で3000~6000円というのが目安となります。薬は古いタイプほど安くなりますし、ジェネリックが発売されているタイプもあります。ですから、費用を少しでも抑えることは可能です。しかし、休職せざるを得ない場合は、医療費の出費は厳しいかもしれません。そうした人を支援するために、自立支援医療という制度が用意されています。申請が下りれば、うつ病治療にかかる費用を3分の1に抑えることができます。